アンカー工事

金属系アンカー

金属系アンカー

金属系アンカーとは

金属系アンカーは、コンクリートに削孔した穴の中で拡張部が開き、孔壁に機械的に固着する構造を有しています。耐久性・耐食性・耐火性に優れる特性を持ち、建築や交通インフラなどに一般的に使用されています。

特に施工後すぐに強度を発揮できるため、部材の取付ができ施工の容易さなどが大きなメリットであり、部材の厚さや現場条件に応じた多様な選定が可能です。これらの特長から、金属系アンカーは幅広い用途で活用され、構造物の安全性と耐久性を支える重要な役割を担っています。

金属系アンカーに適した用途

  • 構造物の補強・耐震工事

    耐震ブレースや補強部材を確実に固定するために金属系アンカーが使用されます。特に建物の耐震補強工事では、高い引抜き抵抗力と即時使用可能な特性が重宝されます。

  • 設備機器・配管支持

    空調機器やダクト、電気設備の配管支持金具などを取り付ける際、コンクリート下地に対する信頼性の高い固定方法として金属系アンカーが利用されています。

  • インフラ設備の設置・補修

    高速道路や橋梁、トンネルなどのインフラ現場で、標識や防護柵、各種設備をコンクリート構造物に安全かつ強固に取り付けるために金属系アンカーが活用されます。

  • 非破壊検査・各種試験に伴う治具固定

    引張試験や非破壊検査の実施時に、計測機器や試験治具を一時的に固定する用途でも金属系アンカーが選ばれます。安定した計測環境を確保できる点が利点です。

  • 工事用治具・足場の固定

    仮設工事や重仮設構造物の施工現場では、足場や治具を確実に固定するために金属系アンカーが使われます。即時使用可能な特性が短工期施工を支えます。

  • 外装・内装関連工事

    フェンスや手すり、看板、外装パネルの取り付けなど、建築物の外装や内装工事でも金属系アンカーは幅広く使われ、堅牢な固定を実現します。

金属系アンカー工事の手順

  • 計画・現場調査

    計画・現場調査

    施工場所の構造やコンクリート強度、配筋状況を調査し、アンカーの種類やサイズ、施工方法を検討します。事前の情報収集が工事品質を左右します。

  • 墨出し・位置決め

    墨出し・位置決め

    設計図に基づき、アンカーを施工する正確な位置を現場にマーキングします。位置の誤差は施工不良につながるため、丁寧な作業が求められます。

  • 穿孔(穴あけ)

    穿孔(穴あけ)

    電動ドリルなどを用いて、規定の径と深さでコンクリートに穴をあけます。鉄筋探査を行い、鉄筋への損傷を避けることが重要です。

  • 孔内清掃

    孔内清掃

    削孔後の穴に残る粉塵や切粉をエアブローやブラシで徹底的に取り除きます。清掃が不十分だとアンカーの保持力が低下する恐れがあります。

  • アンカー挿入・拡張

    アンカー挿入・拡張

    金属系アンカーを所定の位置に差し込み、打ち込むか、ナットを締め付けて拡張させ、コンクリート内部で固定します。施工方法はアンカーの種類によって異なります。

  • 締付・仕上げ

    締付・仕上げ

    ナットやボルトを規定のトルクで締め付け、出寸法や平行度を確認します。仕上がりを美しく整えることも品質確保の一環です。

  • 引張試験・検査

    引張試験・検査

    設計条件に基づき、所定の引張荷重でアンカーの保持力を試験し、合否を確認します。結果は報告書にまとめ、品質を証明します。

  • 完了報告・引き渡し

    完了報告・引き渡し

    工事完了後、現場の仕上がりをお客様に確認していただき、写真や試験結果を報告書として提出し、引き渡します。

金属系アンカーの種類

金属系アンカーには、金属拡張アンカーとその他の金属アンカーに大別されます。金属拡張アンカーは、母材にあらかじめ穿孔した孔の中で、その拡張部が開き、孔壁に機械的に固着するもので、施工方法としては 打ち込み方式 と 締付け方式 に分かれます。その他の金属アンカーには、アンダーカット式(拡底アンカー)があり、コンクリート母材の底部を、専用ドリルビットを用いて拡張し固定する施工方式です。

金属系アンカーの種類

打ち込み式:芯棒打ち込み式

芯棒打ち込み式は、アンカー本体にセットされた芯棒をハンマーで打ち込み、内部の拡張部を外側に広げて孔壁に強力に固着させる方式です。施工の完了が目視で確認でき、取付物の上から穿孔できるため、設備の固定や中荷重用途に広く利用されます。

打ち込み式:内部コーン打込み式

内部コーン打込み式は、アンカー内部に配置されたコーンを打撃で前方に押し出し、拡張させて孔壁に固着させるタイプです。めねじタイプのアンカーで専用の打込み棒を使用し施工の完了が確認でき、取付物に応じボルト長さを自由に選択できます。

打ち込み式:本体打込み式

本体打込み式は、アンカー本体を打込み棒を使用し、先端の拡張部材を孔壁に固着させるタイプです。
めねじタイプのアンカーで取付物に応じボルト長さを自由に選択できます。打撃の力加減により拡張状態が左右されるため、施工技術の習熟が求められます。

打ち込み式:スリーブ打込み式

スリーブ打込み式は、筒状のスリーブを打撃によって拡張させ、孔壁に固着する方式です。おすねじタイプで拡張部と一体になっているため、ナットを締め付けることにより固着力が増し、高い引抜き抵抗力を持っています。
サイズにより取付厚さが変わるため注意が必要です。

打ち込み式:コーンナット式

コーンナット式は、ナットを締め付けることで内部のコーンを軸方向に移動させ、周囲のスリーブを拡張させて孔壁に強固に固定する方式です。取付物の上から穿孔できるため、取付物とコンクリート孔との位置ずれが起こりません。

打ち込み式:テーパーボルト式

テーパーボルト式は、ナットを締め付けることでテーパー部が拡張し孔壁に強固に固定する方式でトルク値により施工管理ができます。取付物の上から穿孔できるため、取付物とコンクリート孔との位置ずれが起こりません。

打ち込み式:ウェッジ式

ウェッジ式は、ナットを締め付けることでテーパー部が拡張し孔壁に強固に固定する方式でトルク値により施工管理ができます。取付物の上から穿孔できるため、取付物とコンクリート孔との位置ずれが起こりません。

打ち込み式:ダブルコーン式

ダブルコーン式は、ナットを締め付けることでテーパー部が拡張し孔壁に強固に固定する方式でトルク値により施工管理ができます。取付物の上から穿孔できるため、取付物とコンクリート孔との位置ずれが起こりません。

アンカー工事の実績

  • 阪和自動車道 松原地区耐震補強工事(その2)

    阪和自動車道 松原地区耐震補強工事(その2)

    落橋防止システム工 完成写真

    詳しくはこちら
  • 鋼構造物維持工事(2024-阿倍野・三宝)

    高速道路の鉄筋コンクリート床版下面に鋼板を据付、隙間にエポキシ樹脂を注入し床版の剛性を向上させる鋼板接着工法を施工。

    詳しくはこちら
  • 耐震補強工事(土木インフラ) 主要地方道(新)大阪高槻京都線 登町高架橋耐震補強工事

    主要地方道(新)大阪高槻京都線 登町高架橋耐震補強工事

    橋軸方向、橋軸直角方向、双方の水平力を補強する耐震構造(施工後)

    詳しくはこちら
  • 平成記念橋 橋りょう耐震補強・補修工事

    耐震補強用ダンパー設置状況(施工後)

    詳しくはこちら
  • コンクリート補修工事 鳥飼保線所管内土木構造物大規模改修その他工事

    鳥飼保線所管内土木構造物大規模改修その他工事

    橋梁上部工下面に断面補強用鋼板の設置を行った

    詳しくはこちら
  • 耐震補強工事(土木インフラ) 国道2号玉手西高架橋(上)他耐震補強工事

    国道2号玉手西高架橋(上)他耐震補強工事

    耐震補強としてピアPC橋梁橋軸直角方向変位制限にあと施工アンカー締着を行った。

    詳しくはこちら
アンカー工事の実績一覧

よくあるご質問

よくいただくご質問や
お問い合わせ内容をまとめました。

詳しくはこちら

Business field


事業分野

トラストは、1996年にあと施工アンカー専門工事業としてスタートしました。以降、現場のお困りごとを解決するために絶えず考えて工夫することで、事業範囲は自然と広くなっていきました。交通インフラや構造物の安全と品質を支える、総合技術企業として多彩な事業を展開しています。

トラストについて