- 金属系アンカー(金属拡張アンカー)には、打込み方式と締付け方式とがある。固着作業では、それぞれのアンカーに応じた工具を用いて行う。
打込み方式のアンカーに用いる打込み工具は、アンカーに打撃力を与える工具類(手ハンマーまたはハンマードリル等)とその打撃力をアンカーの拡張部に伝える工具の「専用打込み工具(専用打込み棒ともいう)」から構成される。打撃力を与える工具としてのハンマードリルは小径のアンカーに用いられる。一般には、手ハンマーによる打ち込みである。
なお、芯棒打込み式の場合には、「専用打込み棒」を用いなくても打込みが可能である。手ハンマーの例を解図6-1に、専用打込み棒の例を解図6-2に示す。打込み方式のアンカーを固着する場合には、アンカーサイズに応じた適切な重量のハンマーを使用して一気に打ち込む。軽量のハンマーを使用すると、打撃力が不足して、必要以上の打込み回数を要したり、打込み不足になったりして、アンカーに十分な固着力を与えられなくなること があるので注意が必要である。
締付け方式のアンカーの固着は、スパナ・レンチまたはトルクレンチ等の締付け工具を用いて行う。アンカーの締付けトルク値はメーカーにより指定されているので、その場合には、トルクレンチを必ず使用する。トルクレンチの例を解図6-3に示す。 締付けトルク値が指定されていない場合には、スパナ類を用いて、締付けを行う。金属系アンカーの標準的な施工手順と注意事項を解表6-1に示す。
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