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あと施工アンカー施工指針(案)・同解説

4.2 施工計画書

あと施工アンカーの施工に先立ち、施工業者は現地調査の結果および設計図書に基づいて、施工計画書を作成し、管理者に提出して承認を受ける。
施工計画書には、原則として、以下の項目を含む。
 

  1. 一般事項
  2. 工程計画
  3. 品質管理計画
  4. 施工要領書
  5. 工事報告書

施工計画書は、設計図書および現地調査に基づいて施工責任者が作成したもので、施工業者が工事を円滑に進行するための工事範囲・工期・使用機器・使用材料・工事種別などを具体的に図面や文書にしたものである。
また、作成された施工計画書は管理者・管理責任者または監理者の承認を受ける。施工計画書には、以下のものが含まれる。
 

  1. 一般事項には、工事概要・適用範囲・建物概要・あと施工アンカー工事概要などが含まれる。
     
  2. 工程計画には、主要な工事項目別に管理責任者・管理者または監理者の検査・承認などの日程の入った基本工程表・仮設計画図が含まれる。工程表(工程計画)は、工期・施工条件・使用材料・施工方法・作業人員(施工者を含む)・他工種との関連等を考慮して作成する。
     
  3. 品質管理計画には、品質管理体制、管理項目および管理値、品質管理実施方法、品質評価方法および管理値を外れた場合の措置が含まれる。
     
  4. 施工要領書は、仮設計画図から施工の安全計画まで多岐に亘る範囲について、あと施工アンカー工事全般を施工業者の立場からの仕様を記載したものである。本要領書には、工程計画・品質管理計画についても他と関連した項目が記載される。
     
  5. 工事報告書は、工事が終了したら、その旨を管理者に提出し承認を受けるものである。
    毎日の工事報告は、施工者が終了報告として現場責任者に、現場責任者はそれらを纏めて、作業状況とともに管理者に報告する。全ての作業が完了したら、施工責任者にも報告する。
    施工責任者は、現場責任者から報告を受けたら、工事報告書を作成し、管理者に報告する。
    また、工程管理として、その日の施工状況を報告するが、これには施工確認シート (解表7-3または解表7-4) を用いて行うとよい。
    施工計画書の例を付1および付2に示したので、参照されたい。
    施工責任者は、設計図書および現地調査に基づいて、さらには工事前打合せ等を反映して施工計画書を作成する。
    承認書類は、内容・提出先・部数等を確認の上、早めに作成し処理を行う。

【 1 】 概要

  • 工事名
  • 工事場所
  • 発注者
  • 設計監理
  • 全体工事請負業者
  • あと施工アンカー施工業者
  • 建物概要

構造・規模など

  • 適用範囲
  • あと施工アンカー工事概要

アンカー種類・サイズ・数量・仕様など

  • 工期

【 2 】 あと施工アンカー工事

  • 工程…管理者から示された総合工程の下で、他業種との関連を考慮して経済的な工程計画(工程表)を作成する。
  • 人員構成…工程計画に基づき、効率的な人員配置を行う。
  • 仮設計画
    • (足場)…原則として、全体工事請負業者が行う。簡易足場(ローリングタワー、脚立と足場板による作業床等〉については、事前に機材および組立・解体の施工を明確にして計画を行う。
    • (仮囲) …原則として、全体工事請負業者が行う。
    • (養生) …周辺機器に対して、穿孔時の粉塵飛散に対する養生をビニールシート、ブルーシート等を用いて行う等の養生計画を行う。
  • 仕上材の撤去…撤去範囲を明確にする。
  • 鉄筋探査および墨出し
    • (鉄筋探査) …鉄筋障害を事前に防ぎ、アンカー施工を円滑に行うために必要で、探査位置・探査方法 (溝はつり・機械探査) 等を計画する。
    • (墨出し) …事前協議で墨出しの範囲(基準墨・レベル墨・芯墨・ピッチ割等)を明確にする。事前協議に基づく必要事項は明記する。
  • 使用材料…アンカーの種類・サイズ・使用数量等を明記する。予め承認願を作成し管理者に提出し、承認を受ける。また、サンプルの提出を求められることがあるので、準備しておく。
  • 使用機器…機器名・形式・消費電力等を明記する。
  • 作業手順…作業上の注意事項も手順ごとに明記する。
  • 鉄筋等への干渉…管理者と協議のうえ処理するが、処理方法を記しておくと良い。
  • 強度確認試験…設計図書・指示書等を確認して計画する。試験の種類(引張・せん断、試験方法、使用機器、試験位置、確認強度、試験数量等を明記する。
  • 安全衛生…現場の規則を厳守する。責任者(届出)、組織表、安全衛生管理項目を定め明記する。特に、アンカー工事のみに関する項目は、必ず明記する。
    (例:接着系アンカーに用いるカプセル(有機系)は、火気に対して注意する。)
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※(社)日本建築あと施工アンカー協会 より抜粋

 


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